Windows 1.0 日本語版 パッケージの写真 (NEC PC-9800シリーズ)
Windows 1.0 日本語版のパッケージ(箱)や中身の写真がインターネット上にほとんど見当たらないので載せておきます。
パッケージ
Windows 1.0 のパッケージの写真です。NEC の PC-9801 用に売り出されたものです。
パッケージの裏です。NEC のロゴの上に「たしかな技術で世界をむすぶ」というキャッチコピーがあります。
ディスク
フロッピーディスクの入っているプラスチックのケースです。
ケースを開けると 3.5 インチフロッピーディスクが 4 枚入っています。
ラベルにはそれぞれ「MS-WINDOWS STUP DISK #1」「同 #2」「同 #3」「MS-WINDOWS PAINT/WRITE DISK」と印刷されています。
これは 3.5 インチ版ですが、当時は 5 インチが主流だったはずです。
マニュアル
マニュアルは 3 冊入っています。
「ユーザーズガイド」「デスクトップアプリケーションユーザーズガイド」「ペイント/ライトユーザーズガイド」です。
「ユーザーズガイド」の一頁です。
「フロッピーディスクから起動する …… WIN と入力しリターンキーを押してください。Windows が起動しました。」とあります。当時はフロッピーディスクやハードディスクから MS-DOS を起動させた後、キーボードから win と入力して Windows を起動させていました。
同書の見返しには「Original Copyright (C) 1984, 1985, 1986, 1987 Microsoft Corporation」「Copyright (C) 1986, 1987 NEC Corporation」「Translation (C) 1984, 1985, 1986, 1987 ASCII Corporation/NEC Corporation」とあります。アスキーの名前が出ています。
「デスクトップアプリケーションユーザーズガイド」の一頁です。
「メモ帳を起動するには、MS-DOS ウィンドウの『NOTEPAD.EXE』を選択、実行してください」とあります。ここでいう MS-DOS ウィンドウとは、いわゆる DOS 窓ではなく、エクスプローラーに相当するツールです。
「ペイント/ライトユーザーズガイド」の一頁です。
「『冬将軍』の絵を描いてみました」とありますが、なぜよりによって冬将軍なのか、この顔が米国での平均的な冬将軍なのかが気になるところです(気にならない)。
フロッピーディスクもマニュアルも、ペイントとライトだけ後付けのようになっています。参考文献 [1] に「初期の日本語版 Windows には英語版にはあったアクセサリのライトとペイントがない」とありますので、実際に後から追加されたもののようです。
参考文献
[1] 川俣 晶「あなたの知らない Windows の 1980 年代史」株式会社ピーデー, 2019