Windows アプリのユーザーインターフェイスの劣化が激しい件

最近のマイクロソフト製 Windows アプリケーションの UI は、基本的なところで統一感がなさすぎます。どうしてこうなっちゃたんでしょうか。(低レイヤーの話ではありません。)

動作確認環境

  • Windows 11 Home 22H2(ビルド 22621.1413)

アクティブウィンドウがわからない

以下は、「Excel」「エクスプローラー」「メモ帳」を並べた画面です。左側の「Excel」がアクティブな状態です。

真ん中の「エクスプローラー」をクリックしてアクティブにしても、「エクスプローラー」のタイトルバーに色が付くわけでもなく、「Excel」のタイトルバーが灰色になることもなく、見た目がほとんど変わりません。

続いて右側の「メモ帳」をクリックしても、ほとんど変わりません。

なぜ、「アクティブなウィンドウのタイトルバーを目立たる」というルールを変えるのか、だれがうれしいのか、まったくもって不可解です。
(なお、[設定]で[タイトルバーとウィンドウ枠線にアクセントカラーを付ける]を「オン」にしています。)

システムメニューの動作がバラバラ

以下は、「メモ帳」の左上のアイコンをクリックし、システムメニューを表示したときの画面です。

ダブルクリックすると、ウィンドウが閉じます。昔からの動作です。

しかし、「電卓」の左上のアイコンをクリックしても、システムメニューは表示されません。

そして、ダブルクリックすると、あろうことか最大化します。「メモ帳」の逆の動作です。

また、「エクスプローラ」にはシステムメニューの領域がありません。

なぜ、システムメニューの領域の有無や動作をアプリによって変えるのか、意味が分かりません。

アクセスキーの動作が適当すぎる

メモ帳では、[Alt]+[F] で[ファイル]メニューが開きます。

このまま [A] を押すと[名前を付けて保存]のダイアログボックスが開きます。昔からの動作です。

ペイントでは描画中に [Alt]+[F] を押してもメニューが表示されません。ただし、何度か [Tab] キーを何度か押してメニューバーにフォーカスを当ててから [Alt]+[F] を押すと、[ファイル]メニューが開きます。

開くことは開きますが、「メモ帳」と違って [A] を押しても無反応です。

追加で [Alt] を押すと各コマンドのアクセスキーが表示されますが、実際には使える [A](= 名前を付けて保存)の文字が表示されなかったり、[T](= ペイントについて)、[E](= 画像のプロパティ)、[B](= デスクトップの背景として設定)があさっての場所に表示されたりと、実装が適当です。一度もテストしていないのでしょうか。

おわりに

UI に多様性があってもいいでしょうし、時代とともに変わっていくものでもあります。しかし、ウィンドウやメニューの操作といったきわめて基本的なインターフェースがアプリによって異なるのはストレスに感じ、残念です。