メモリ内にパスワード残ってしまう話(続き)

前回、password バッファを SecureZeroMemory() でクリアしているにもかかわらず、ダンプファイル内にパスワードが残ってしまうという話をしました。なぜなのか、追っていきます。 動作確認環境 Windows 10 Home 21H2, 64bit Visual Studio Community 2019 WinDbg プログラム再掲 前回使ったプログラムを再掲します。 password バッファを SecureZeroMemory() でクリアしていますが、メモリ内にパスワー […]

メモリ内にパスワードが残ってしまう話

パスワードを格納したバッファをクリアしたつもりが実際にはクリアされず、パスワードが漏洩してしまう可能性についてお話しします。 動作確認環境 Windows 10 Home 21H2, 64bit Visual Studio Community 2019 WinDbg パスワードが漏洩するパターン 次のプログラムを準備します。 処理の概要は次の通りです。 ユーザー入力したパスワードを password という名前のバッファに格納。 password バッファの内容を表示。 password バッフ […]

歴史: IIJ が日本で初めてダイアルアップ IP サービスを始めたときのチラシ

IIJ(インターネットイニシアティブ)が 1994 年に日本で初めてダイアルアップ IP サービスを開始したときのチラシの一部をアップロードしておきます。Web 上に見当たらなかったので。 サービス内容のご案内 「サービス内容のご案内」と題した計 6 ページのチラシの最初のページです。 インターネットへの接続方法として次の 3 種類が示してあり、 インターネット接続サービス ダイアルアップ IP サービス UUCP サービス 続く文章で各接続方法について説明しています。 ダイアルアップ IP サ […]

コマンドプロンプトの、たぶんあまり知られていないテクニック

Windows のコマンドプロンプトを便利に使うための、たぶんあまり知られていないテクニックを 5 つ紹介します。 動作確認環境 Windows 10 Home 21H1, 64bit ファイルのフルパス名を表示する dir コマンドは、通常、狭義のファイル名(ベースネーム+拡張子)を表示します。たとえば、Windows のシステムディレクトリにて「dir kernel*.dll」と入力すると、次のように表示されます。 この dir コマンドに「/s /b」オプションを付加すると、フルパス名が表 […]

これは便利! Z80 マシン語コーディング用紙

「これは便利!」というのは冗談ですが、Z80 用のマシン語コーディング用紙(コーディングシート)が残っていたのでアップロードしておきます。 マシン語コーディング用紙 「マシン語コーディング用紙」の表紙です。1985 年ごろに町の電気屋で購入したものです。 「Addcom」というロゴから、アドコム電子株式会社製であることが分かります。下半分に書いてあるのは、当時普及していた 8bit CPU である Z80 のマシン語です。 シート本体です。 使い方はおおよそ次のようになります。 アセンブリ言語で […]

アイオーデータのバンクメモリ仕様書(PC-9801時代)

アイオーデータ機器 (IO DATA) が策定したバンクメモリ仕様書 (BMS) の一部を、NEC PC-9801 時代の史料としてアップロードしておきます。Web 上に見当たらなかったので。 バンクメモリ仕様書 バンクメモリ仕様書の表紙です。「Bank Memory Specification Version1.3, Copyright 1988, 89 I・O DATA DEVICE Inc.」とあります。 当時はメールが普及しておらず、アイ・オー・データ社に「BMS の資料をください」と手 […]

Windows プログラムに埋め込まれた MS-DOS スタブのメッセージを表示する

MS-DOS スタブの「This program cannot be run in DOS mode.」というメッセージを表示するプログラムを作ります。 動作確認環境 Windows 10 Home 21H1, 64bit Visual Studio Community 2019 プログラムの作成 既存のほとんどのプログラムには、0x4e バイト目から「This program cannot be run in DOS mode.」という文字列が埋め込まれています。 例 1. メモ帳 例 2. […]

コンパイラは数を当てるマジックを解けるか

「任意の数を思い浮かべてもらい、特定の計算をしてもらい、その結果を当てる」という子供向けのマジックがあります。これを C 言語のコンパイラで解いてみましょう。 動作確認環境 Windows 10 Home 21H1, 64bit Visual Studio Community 2019 マジックの内容 このマジックは無限のバリエーションが作れますが、今回は次の計算をすることにします。 好きな数を思い浮かべてください。 その数に 5 を足してください。 2 倍してください。 4 を引いてください。 […]

rundll32 はなぜ __cdecl の関数も __stdcall の関数も呼び出せるのか

通常、関数を呼び出す際は、呼び出す側と呼び出される側とで呼び出し規約 (calling convention) を合わせておく必要があります。また、__stdcall 呼び出し規約では、引数の個数も合わせておく必要があります。しかし、rundll32 コマンドは、呼び出す関数の仕様を規定していません。なぜ、どんな関数も呼び出せるのでしょうか。 動作確認環境 Windows 10 Home 21H1, 64bit(ただし、今回は 32bit の C:\Windows\SysWOW64\rundll […]

コマンドプロンプトから自分自身の PID を取得する方法

コマンドプロンプトから自分自身の PID(プロセス ID)を取得する方法について、失敗例も含めて説明します。 動作確認環境 Windows 10 Home 21H1, 64bit tasklist のフィルター機能 Windows 付属の tasklist コマンドを使うと、実行中のプログラムとその PID などの一覧が表示されます。 この tasklist を利用して現在のコマンドプロンプトの PID のみを抜き出せないかと、tasklist のヘルプを見てみました。 すると「/FI フィルタ […]