Windows ではカタカナ語の語尾を伸ばして「コンピューター」と書く
Windows では、通常、「-er」で終わる英単語をカタカナで表す際、末尾に「ー」(長音符号)を付加します。参考文献 [1] に多くの例が挙げられていますが、実際に画面で見てみましょう。
動作確認環境
- Windows 11 Home 23H2
「-er」は原則「アー」
「computer」は、「コンピュータ」ではなく「コンピューター」です。
「explorer」は、「エクスプローラ」ではなく「エクスプローラー」です。
「server」は、「サーバ」ではなく「サーバー」です。
「user」は、「ユーザ」ではなく「ユーザー」です。
「printer」は、「プリンタ」ではなく「プリンター」です。
「driver」は、「ドライバ」ではなく「ドライバー」です。「プリンター」と合わせると「プリンタードライバー」になり、ちょっと冗長な感じがします。
「folder」は、「フォルダ」ではなく「フォルダー」です。
「manager」は、「マネージャ」ではなく「マネージャー」です。
「browser」は、「ブラウザ」ではなく「ブラウザー」です。
「layer」は、「レイヤ」ではなく「レイヤー」です。このサイトも「やや低レイヤー研究所」です。
ここで例外。「scheduler」は、「スケジューラ」です。「スケジューラー」ではありません。だれかが「スケジューラ」が一般的だと判断したのでしょうが、ここまで来たら「スケジューラー」でもよさそうです。
「イー」は伸ばさないことが多い
上で挙げたのは「-er」の「アー」の話です。
「-y」の「イー」の場合は伸ばさないことが多いようです。
「security」は、「セキュリティー」ではなく「セキュリティ」です。
「memory」は、「メモリー」ではなく「メモリ」です。
「proxy」は、「プロキシー」ではなく「プロキシ」です。
「property」は、「プロパティー」ではなく「プロパティ」です。
「family」は、「ファミリー」ではなく「ファミリ」です。これは違和感があります。「-y」は伸ばすべからずという祖法でもあるのでしょうか。
祖法はありませんでした。「privacy」は、順当に「プライバシー」でした。
であれば「ファミリ」も「ファミリー」にしてほしかったですね。ちなみに「ファミリ」の文字列リソースは、私の環境では「C:\Program Files\WindowsApps\Microsoft.WindowsNotepad_11.2405.13.0_neutral_split.language-ja_8wekyb3d8bbwe\resources.pri」に埋め込まれていました。
おわりに
Windows のカタカナ語の表記がどうなっているのか見てみました。
当然ながらこれが「正しい書き方」というわけではありません。伸ばすにせよ伸ばさないにせよ、文書内で統一されていれば問題ありません。
参考文献
[1] @IT, MSが長音付けルール変更、「ドライバ」を「ドライバー」に, 2008
https://atmarkit.itmedia.co.jp/news/200807/25/microsoft.html